去る11月7日、渋谷ユーロスペースにおいて『稀人』上映終了後、トークショウが行われた。
出演者は、小中千昭、宮下ともみ、高橋洋、そして『The Gludge』の大ヒットを受け、
緊急帰国した清水崇監督。超豪華トークショウが実現し、客席からは歓声がわいた。

そもそもこのトークショーは小中・高橋が宮下さんに無理やり心霊話を聞かせるというヒドイ内容で予定されていたが、清水崇の緊急帰国で回避された。
しかし小中はあきらめず、ロフトのイベントでやるつもりです。
(「ああっ、映画の魔がやって来る! 高橋洋vs小中千昭トークライブ」
11月19日(金)深夜24:00会場24:30開始~朝まで開場:新宿ロフトプラスワン)

間に合ってよかった。
小中「アメリカの観客は『Gludge』笑ってるって?」

清水「ええ、日本と基本的には同じポイントで、でもあちらの観客の方が怖がった後に、笑いに転ぶのが早いようです」
小中「「ホラー番長」では、『稀人』だけが笑えないというのに...」
『稀人』だけ笑えないじゃないかと攻められる清水。
一番チャンとホラーやったのに、国内の状況がおかしくなっている...。
F役、宮下ともみさん。

『独立少女愚連隊』では安里に焼き殺された。
小中「宮下さんのヌード、奇麗だったね」
宮下「あたし、ヌード初めてだったんです」
小中「えっ、それは申し訳ない!」
清水「僕も、ヌード撮るの初めてでした(笑)」
『稀人』はスケベオヤジ的内容か...という会話になって、
清水崇はすでにオヤジかどうか、と会話は続く...
小中千昭。

無理やり「狂気山脈」を出した張本人。
ラヴクラフトを知らない人には何のことか判らない。
『稀人』に出てくる電波アパートのモデルは、昔ユーロスペースの近所にあったらしい。

近くには同潤会アパートもあり、その前の坂をクレージー・キャッツ映画で植木等が転がり落ちていったと、小中千昭の思い出が噴出する。
そういえば彼は大学時代、植木等へのオマージュ映画を撮っていたのだ。
(撮影担当は大工原正樹=映画監督1962年生ピンク映画、Vシネで活躍し,現在映画美学校講師。
代表作に『のぞき屋稼業9恥辱の盗撮』『風俗の穴場』『赤猫』がある。
がっしりした画面構成、シンプルで骨太な演出には定評がある。)

ドンドン、トークなれしてきている。
宮下さんは、新作の『ウルトラマン』シリーズに出るそうです。
もうどうでもよくなってる高橋。


ホラー番長の宣伝と森崎東特集で疲れてます。
高橋「ホントは『稀人』、小中さんと清水で、(自主映画的に)遊んで撮ってもらいたかったんだよね、もっと壊れてて良いから...」
清水「えっ、あれで壊れてないですか?!」
高橋「まあ、清水はどうしたって、きちんとした物を撮ってくるだろうから、その分オレがメチャクチャやってやれ、と...」
(場内爆笑)
(『ソドムの市』に関して)
小中「あれは...(笑)宮下さん観ました?」
宮下「観ました(笑い)」
清水「凄いですよね(笑)」
場内「(大笑)」
高橋「......(笑)」

と清水から言われていた宮下さん。
いや、なれるのもどうかと思うよ。
ということで満員盛況にて『稀人』トークは終了。

この後の『ソドム』も満員。
すばらしい。
マチルダこと中原翔子さんと。

するとそこに思いがけない人々が...。
なんと清水崇の弟さんと妹さんなのであった。

女「妹です」
と名乗られて、高橋もマチルダも思わず
高、マ「え、あれ(清水)の?」
(本文:高橋洋、写真:新谷尚之)